12月18日(木)

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「スパッ」 岬のシュートは 綺麗な放物線を描き ゴールに吸い込まれていく。 「ナイッシュ」 雪乃も岬の隣からシュート 「ガタン トン…トン…」 リングにはじかれ 反対方向へ転がっていく。 「雪乃 ファイト~」 岬は わざと大きな声で挑発する。 雪乃はボールを拾いにいく足を止め 振り返り 親指を下に突き刺し ブーイングサイン 「ブー」 お互いに舌をだし 笑い出す。 練習といっても いつもこんな調子だ。 7:50 「集合」 部長のかん高い声が体育館に響く。 「これで朝練おわりです 今日は午後練は顧問不在なので中止となります。解散」 部長の声に 雪乃と岬は 顔を見合わせガッツポーズ。 二人は 少し汗ばんだ体を拭きブレザーに着替え 教室に向かいあるいていた。 雪乃の目のまえに 突然岬の顔があらわれた。 「雪乃ちゃん」 岬は妙に いやらしい猫なで声で雪乃の頬に手をあてる」 驚いた雪乃は手をほどいた。 「何 何 何? どうしたの岬? 熱でもあるの?」 すると岬は隣に並び 腕組みしてあるきだす。 「雪乃ちゃんに 聞いてもらいたい事が~あって~」
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