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またしても 岬の猫なで声。
さすがの雪乃も ピンときた。
「あ~ 岬 また彼氏と喧嘩したんでしょう?」
すると 岬の顔がにんまり また 雪乃の前へ
「さすが 幼なじみの雪乃ちゃん
やっぱりさ~ 以心伝心って言うか~ 異口同音というか~気持ち通じるよね!」
「異口同音て いわないから… それ違うから~」
すでに 岬のペースで話は進められている。 こういう会話は岬は得意。
雪乃も 関心するほどの話上手だ。
「っつ~事で 雪乃ちゃん 帰りカラオケいかない?」
ここまで 強引な岬には 従うしかない。
「も~ 都合のいいときだけ ちゃんづけなんだからぁ~
あ。 でも 7時までには 帰るよ。
今夜 久々の外食さそわれてるからさ」
「それで いい?」
「しょうがないな~ 勘弁してやっか~ 」
岬は 満面の笑顔を見せて
走り出した。
「雪乃 トイレ行ってくるから 先 教室いっといて~」
雪乃対岬 完璧に岬に完敗の雪乃
「あの 笑顔見せられたら 断れないよなぁ~」
雪乃はやれやれといった 表情で ため息を一つ
「はぁ…」
口から吐き出した白い息は 瞬く間に冷たい空気の中に消えていった。
「あ~ あたしもトイレ~」
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