12月18日(木)

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またしても 岬の猫なで声。 さすがの雪乃も ピンときた。 「あ~ 岬 また彼氏と喧嘩したんでしょう?」 すると 岬の顔がにんまり また 雪乃の前へ 「さすが 幼なじみの雪乃ちゃん やっぱりさ~ 以心伝心って言うか~ 異口同音というか~気持ち通じるよね!」 「異口同音て いわないから… それ違うから~」 すでに 岬のペースで話は進められている。 こういう会話は岬は得意。 雪乃も 関心するほどの話上手だ。 「っつ~事で 雪乃ちゃん 帰りカラオケいかない?」 ここまで 強引な岬には 従うしかない。 「も~ 都合のいいときだけ ちゃんづけなんだからぁ~ あ。 でも 7時までには 帰るよ。 今夜 久々の外食さそわれてるからさ」 「それで いい?」 「しょうがないな~ 勘弁してやっか~ 」 岬は 満面の笑顔を見せて 走り出した。 「雪乃 トイレ行ってくるから 先 教室いっといて~」 雪乃対岬 完璧に岬に完敗の雪乃 「あの 笑顔見せられたら 断れないよなぁ~」 雪乃はやれやれといった 表情で ため息を一つ 「はぁ…」 口から吐き出した白い息は 瞬く間に冷たい空気の中に消えていった。 「あ~ あたしもトイレ~」
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