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「じゃっかしいわぁぁぁ!この○○ども!」
開口一番、そのおばぁさんは、伏せ字表現をからませながら、怒鳴りつけてきた。
長い白髪は、後ろで軽くゴムでとめられているものの、ざんばらに乱れ。
全身から、凄まじい気迫とオーラを立ち上らせ、とても不機嫌そうだ。
しわくちゃの顔に切れ長の目は、射抜かれるように鋭い。
寝起きなのか、着衣はキャミソール一枚だった。
これ以上は細かい描写を避けたい、嫌な意味で目のやり場に困る格好だ。
「ババァが皆早起きだと思ったら、大間違いだよ!それをなんだい!キーキーと○○みたいに!うるっさいわ!」
一際声のボリュームを上げ、まくしたてるおばぁさん。
その振動だけで天井からは埃が落ち、ガラスには若干のヒビが入った。
「ほら、急に黙っちまってどうしたんだい!?○○○がぁ!さっきみたいに、勢いはどうしたんだい!理由があるんならこのババが聞いてやるさね!」
しばしの沈黙。
驚きすくむ私達に、こんな戦国猛将のような人間に、どうして立ち向かっていけようか!?
「あ、あの、ばばさ…実はね…」
三人組の一番おとなしい少年が、勇気ある一歩を踏み出したが…
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