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「!?」
白髪の青年は銃声に瞬時に反応し、とっさに身体を後ろにそり、銃弾を回避した。
(何!? 銃弾を避けただと!? これも人が感染した結果得た力なのか? だがそれよりも……)
「おい!!早く増援を呼べ!!」
青年は兵士達に呼びかけると、兵士達は懐から細長いカプセルのような物を取り出し、先端部分のボタンを押す。
これは増援を呼ぶ為の物らしく、開戦前に兵士全員に配られたが青年の装置は何らかの不具合で故障したらしく、兵士達のを使うしかなかったのだ。
「まだ一匹潜んでたのか…だが一匹増えた所で何も変わりはしないがな!」
白髪の青年が青年に向かって構えると青年も白髪の青年に向かって銃を向ける。
「お前に聞きたい事がある……」
「何だ?」
「お前は感染生物なのか……感染生物とは何百年も前からいたのかその2つだ!」
「……知りたいか?」
「あぁ……知りたいね」
青年は首元に仕掛けていた高性能録音機のスイッチを悟られないように服のチャックを開けながらONにした。
「なら特別に教えてやる」
そう言うと白髪の青年は構えるのを止め、顔から笑みがこぼれた。
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