story by ゆう

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なおきと2人で居る時は、しきりにあやの事を聞きたがった。 「お前はあやと俺どっちが好きなんだよ」 と聞かれた時なんかは「あや」と即答してしまった。 「お前はレズか!」 「そーかもねー♪」 とご機嫌に言うと、なおきは「かー!」と言って頭を抱え込んでしまった。 「ね!ね!夏休み!海行こうよー!3人で!」 「海、ねぇ…」 「あや喜ぶかなぁ?」 「ほんとにお前の頭ん中あやしか居ねーのか?」 「なおきも少し居るよ」 親指と人差し指に隙間を少し開けた。 「なおき、たまにあやと似てるんだもん」 なおきはため息をついて黙り込んだ。 数日後、なおきが「行こうぜ!海!」とご機嫌に言った。 「3人で!?♪」 「ぶー。4人。」 「えー…」 また邪魔者が増えるじゃない。 「あやにも恋愛ぐらいさしてやれよ!」 「あやは私のもんなの!」 「良いじゃないか!仲良し4人組ってとこでさ!」 また邪魔者が増えるのは嫌だ。 だけど4人目がまだあやを好きになるかなんて解らない。 あやだって私を大事にしてくれてる。 「行こう!4人で!」 「4人目はしょうだ!俺のツレな!」 「解った!」 あやは水着姿もキレイなんだろうなぁ… と想像したらニヤニヤしている自分が居て、オヤジみたい、と一人で笑ってしまった。
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