嫉妬

5/5
前へ
/47ページ
次へ
「ねぇ」 2人の沈黙を破ったのは私だった。 「なおきはゆうを好きなの?」 何を今更、しかもしょうに、何を、聞いてるんだろう。 「どうなんだろうね。」 待っていた返事は、予想もしていなかった返事だった。 どうして…? 「なおき、ゆうちゃん気に入ってはいるけど、楽しそうだし。 だけどゆうちゃんの話をなおきの口から聞いた事無いしなぁ…。 あやちゃんの事はよく知ってるよ、俺。あいつお喋りだし」 ニヤニヤとしょうは笑った。 「何言ったのあいつ。」 顔が熱くなるのを感じた。 「案外おっちょこちょいなとことかー たまに良い匂いがするとかー」 匂いって… 変態か。 私は黙って聞いていた。 「可愛いーとことかねっ。」 ご機嫌にしょうは言う。 「何がっ!!」 恥ずかしさから声が大きくなった。 「俺、あやちゃんが好きなんだ。」 どうして… うまくいかないんだろう…
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加