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「ねぇ」
2人の沈黙を破ったのは私だった。
「なおきはゆうを好きなの?」
何を今更、しかもしょうに、何を、聞いてるんだろう。
「どうなんだろうね。」
待っていた返事は、予想もしていなかった返事だった。
どうして…?
「なおき、ゆうちゃん気に入ってはいるけど、楽しそうだし。
だけどゆうちゃんの話をなおきの口から聞いた事無いしなぁ…。
あやちゃんの事はよく知ってるよ、俺。あいつお喋りだし」
ニヤニヤとしょうは笑った。
「何言ったのあいつ。」
顔が熱くなるのを感じた。
「案外おっちょこちょいなとことかー
たまに良い匂いがするとかー」
匂いって…
変態か。
私は黙って聞いていた。
「可愛いーとことかねっ。」
ご機嫌にしょうは言う。
「何がっ!!」
恥ずかしさから声が大きくなった。
「俺、あやちゃんが好きなんだ。」
どうして…
うまくいかないんだろう…
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