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もちろん死ぬことまではないだろうという、楽観的な考えが内在していたことは否めないが。
それにしても、少し変な感じがした。
むしろ俺はさっき危険な状況に向かって、自ら向かって行ったような気さえしていたから。
俺は一つため息をついた。
こんなことを考えるなんて、そうとう疲れてるんだな。
俺は息を吸って伸びをしたあとゆっくりとはいて、首をぐるりと回した。
まぁいい、たまにはこういうこともあるさ。
そう自分を慰めながら、俺はまた電車に乗ってさっきの道を戻る事にした。
時間はどれぐらいだろうと思って時計を探して辺りを見回したとき、赤みがかかっている太陽が見えた。
気がつけばもう秋も終わりを告げようとしている。
最近はめっきり日も短くなってきていた。
明日も仕事があるし、少しぐらい慌てたほうがいいのかも知れないけど、やめておいた。
実際焦ってするほどのものがあるわけでもない。
少しゆっくりしたほうがいいんだ。
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