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暗闇に咲く赤薔薇は
葉落つる水零の陰に
何を映し出すのか
†霹靂の華
死した魂が来る場所故にか、人間が求める欲求もそのまま存在するものらしく
食欲、睡眠欲なんかを必要無くても求める所は、所詮生前の体に染み付いた記憶がそうさせてる訳で
勿論と言うのか、人間の根本的な本能である性欲とかいうモノもしっかり存在していて
それだけは離別した外界も、囲われた瀞霊廷の中も同じで、高貴な外観を持つ瀞霊廷にも実は色街みたいな所が公認で存在してる
区切られた様に艶やかなその小さな世界の中でも、一際異彩を放っている"恵架禄"と言う場所は、一介の社交場としても名が通っている俗名を"遊郭"と呼ばれる所で
日暮れと共に遊女や顧客で賑やかさを増していく
その影では、限られた者しか会う事が出来ない、遊女の中でも才色健美を備えた"花魁"と呼ばれる美女達と、高貴な者の密会が行われていたりする
夜な夜な響き渡るわざとらしい喘ぎ声は、本当に耳を塞ぎたくなるもので
偽物の愛を求めるのは、きっと真実の愛を見付けられないからだろうけど
自分こそ真実の愛を見付けられてないから、偉そうな事を云える
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