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砂煙を上げて、戦車大隊が起伏に富んだ荒れ地を進む。
目指す先には街。
口を開く者はいない。
誰もが、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべている。
彼らの信念のため、これから起こす事…
その意味と意義を知って尚、この行動を充実した素晴らしい事だと思える人間は多分いない。
やがて、先頭の戦車が停止する。
その砲から放たれた一発を合図に、後続の戦車も次々と砲を放つ。
燃える街、逃げ惑う人々。
それでも、砲撃が止むことはなかった…
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