24人が本棚に入れています
本棚に追加
英介には興味をもつものがなかった。
世の中の政治やら社会やら、そんなものどうでもよいと思っていた。
そして探していた。
自分の脳細胞を刺激する何かを。
それを今日手に入れたのだ。
扉から離れると、上着を脱ぎすて机に向かった。
英介はズボンのポケットから小瓶を取り出し、それを机の上に置き、みつめた。
「“不滅ノ薬”か」
ラベルにはそれ以外書かれていなかった。
この薬が一体どういったものなのか、見当もつかなかった。
それなのに笑みがこぼれてくる。
何かが脳細胞を刺激するのだ。
最初のコメントを投稿しよう!