第一章【不滅ノ薬】

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英介には興味をもつものがなかった。 世の中の政治やら社会やら、そんなものどうでもよいと思っていた。 そして探していた。 自分の脳細胞を刺激する何かを。 それを今日手に入れたのだ。   扉から離れると、上着を脱ぎすて机に向かった。 英介はズボンのポケットから小瓶を取り出し、それを机の上に置き、みつめた。   「“不滅ノ薬”か」 ラベルにはそれ以外書かれていなかった。 この薬が一体どういったものなのか、見当もつかなかった。 それなのに笑みがこぼれてくる。 何かが脳細胞を刺激するのだ。
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