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「荷物持っておいで………ここで待ってる。」
ルキは小さく頷くと、駆け足で教室に向かった。
まだ胸がドキドキ言ってる……足を止めた後も、鳴りやまない鼓動にルキは苦しめられた。
うわぁ~どうしよう………
誰もいなくなった教室でルキは一人、自分の想いを改めて知らされた気がして焦っていた。
名前も知らないあの人を目で追うようになって一ヶ月、自分はあの人に恋心のような物を抱き初めていることを自覚した。
先ほど繋がれた手を胸に押当てると、更にドキドキが早くなる。
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