黒の門をくぐって.3 恋夢ちゃん

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   ふうっ。      耳に息を吹きかける。      ………………。    ビクッッ!!!!!!     「ななな何をッ!! ぼぼ僕に何を僕にしたのッッ!! !!!?!?」  恋夢ちゃん、すごく顔、赤くなってる……。  かぁわいいっっ   「恋夢ちゃん、オハヨ♪ みんなこっち見ちゃってるよっ」  恋夢ちゃんの叫び声に騒然とした周りの乗客の目線が、一挙に恋夢ちゃんに集中していた。 「……あ……、いや、その…………」  思いきり慌てている。    プシュゥウ──   「とりあえず、降りよっか」 「う、うん……」
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