赤色 ーあかいろー

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   友だちと遊んでいて、その帰り道だった。6時の鐘が鳴り、家の方角がそれぞればらばらな友だちたちと別れを告げながら、今日の夕飯は何だろう、ということに思いを馳せつつ、ちょっと早めのペースでぼくは走っていた。    蹴られた空き缶は、くぉん、という鈍い乾いた音を辺りに響かせて、かろんかろんとアスファルトの斜面を転がっていった。  
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