赤と黒で紡ぐ物語

黒の門をくぐって.２ 渚ちゃん

　一通り食べ終わったところで、あいちゃんがみんなにドルチェ奢るよっ、という素晴らしい提案をしてくれたんだけど、渚ちゃんは自分で払うからと言うし私はお腹いっぱいで食べられるかわかんないし恋夢ちゃんは寝ているしで、結局あいちゃんは薺ちゃんの分だけ奢りという最小限の出費で済んでいた。

　ここら辺の駆け引きというか、そういうのがうまいあいちゃんを見て、また呪詛（ちなみに陰陽道系）でもかけてやろうかと詠唱をしていたら今度は薺ちゃんが半分を私にくれたので、またまた私のむーむー気分は不発に終わった。
　ナイスコンビネーションだよね、もう。