幸せな夜

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幸せな夜

家に帰り、 風邪をひいてはいけないからと 彼女を風呂にいれた。 しばらくして 彼女には少し大きめな 僕のシャツを着て 紫陽花を片手にキッチンへ 歩いて行った。 「何するの?」 そう尋ねると 「紫陽花が枯れてしまうわ。」 そういって 紫陽花の茎を切り落とし 大きめの硝子の器に水をはった。 そこに花だけになった紫陽花を プカリと浮かべて 嬉しそうに微笑んだ。
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