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その日は雨なのに 何故か外に出たくなって。 いつもなら憂鬱な心も 気持ち悪い程弾んでいた。 透明なビニールの傘を手に 僕は玄関のドアに鍵をかけた。 階段を駆け降りて 自動ドアをくぐった。 大粒の雨が アスファルトを濡らしていた。 傘を広げて 頭上に翳し、 当てもなく気分で道を決めて ひたすら歩いてみた。
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