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その態度にアーレスはフンッと鼻を鳴らして馬鹿らしいとばかりにさらりと言った。
「気にするほどでもないだろ?」
「お前と一緒にしてほしくはないな」
オレの正論に、アーレスは憮然とした顔つきになる。
だが、アーレスの言うことも一理ある。気にしてられるほど今の状況はよくない。ここの警備隊は質が悪すぎる。
「勝手にしろ」
機嫌を損ねたアーレスは言葉を吐き捨ててカフェの出口へと歩く。
「冗談だ、気にするなアーレス」
フォローを入れるだけヤツには無駄だとは思うが、それでも入れないよりはましだろうと思い、簡単に言って、オレは意見の賛同を求めて隣にいるエレナに視線を移したつもりだったが、その場所にはすでに彼女の姿はなかった。
「ヤツならとっくの昔に窓から出て行ったぞグレース」
カフェの出口で呟いてアーレスは外へと出ていった。
「まったく」
オレは憤りにため息をついた。
なんでこう、まとまりがないものか・・・・・・・・
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