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昔々…
ある所に、お母さんヤギと七匹
の小ヤギが住んでいました。
お母さんヤギは、言いました。
「今から買い物に行くけど狼に
は気をつけるんだよ、変装して
嘘をつくからね…お母さんが
帰ってくるまで、絶対に扉を
開けたらダメだからね」
「うん、解った―♪」
小ヤギ達は元気良く返事をしま
した。
それからしばらくして、誰かが
ドアをノックしました。
コン、コン
「私よ、お母さんよ」
小ヤギはそっと覗くと、お母さ
んに、ソックリなヤギが立って
いました…
小ヤギは警戒しています。
「お前、狼だろ!?お母さんは
もっと綺麗な声だぞ」
お母さんヤギは裏声で話しまし
た。
「ドゥ?ボウヤ…コレデ
シンジテモラエタカシラ?」
小ヤギはまだ疑っています。
「じゃ―お母さん以外に誰も
知らない秘密を言ってみろ!」
お母さんヤギは、少し考えてから話し始めました。
「解ったわ…全てを話す時が
来たようね、実は坊や達は七匹
じゃなくて八匹兄弟だったのよ
一匹は別れた父さんに強引に引き取られて行ったの…」
「嘘だ!誰がそんな話を信じる
ものか!全部狼のデタラメに、決まってる!みんな!この狼野郎を絶対に家に入れたらダメだぞ!」
結局、お母さんは、いつまでも
家に入れてもらえませんでした
fin
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