幼なじみ

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穏やかな風が吹く。 4月始業式。 クラス替えの紙が張られ一気に生徒が群がる。 「あ、また一緒だ。」 文香がふくよかなほっぺにえくぼをだし微笑みながら俺たちをみた。 「まぢ?腐れ縁だな。」 野球部の清人は球児らしく坊主にした頭を撫で、あきれたようにつぶやいた。 「や~奇跡に近いな!」 そんな二人の真ん中で俺は少し背伸びをして自分の名前を確認した。 俺ら3人の8年目の1年がはじまろうとしていた。
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