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文香と俺はあぜんとして清人をみた。
「それ、俺らの中だけでのあだ名にしようぜ。なんかコートネームみたいな。バレーとかの選手みたいなやつ。」
いいだろ、とでも言いたそうに清人は顔をくしゃっとさせ笑った。
「えーじゃあもっとかわいいのにしてよ」
文香はふくれていたが、やがて吹き出した。
「おまえはぶす~。おまえはちび~。おれがはげ~。」
下手くそな歌を歌う清人の横で俺たちは笑った。
俺と文香の喧嘩はいつも清人が解決してくれる。
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