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暗くなった公園は、俺と文香が小さい頃から遊んでた場所だ。
小さい頃にブランコで競争したこと、迷子になって親を困らせたこと、文香がころんで怪我したときおんぶして家まで連れてってやったこと、思い出がよみがえってくる。
「ふー…」
ため息をつき、ベンチにもたれかかった。
いつからだろう。
二人きりで遊ぶ事も、手を繋いで歩く事もなくなったな。今のように一緒に帰るときも一定の距離をあけるようになった、自然に。
幼なじみとはいえ男と女っていう壁がある。
そして俺は文香が好きだという事実。
近すぎて近づけない。
そうゆう関係。
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