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そして、私の泣き声を聞きつけた父や母、親類達がやって来ために『ひとつ目のUFO』の話は、中途半端なところでおしまいになってしまいました。
父や母のみならず、たくさんの親類にまで怒られて、酷くすねてしまった兄は、それ以降、私と口をきいてはくれませんでした。
その時の私はと言うと、恐ろしい『ひとつ目のUFO』のことをこれ以上聞かされずに済んだことに安堵すらしていました。
けれど、今となっては、苦しいほどの罪悪感と後悔にさいなまれ、気が狂いそうなほどにその続きの言葉を望んでしまうのです。
兄はその日以降、私と口をきいてはくれませんでした。
そして、そのまま、兄はいなくなりました。
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