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それから少しした時の事
人があまり通らない事に気をよくして、雛恵は少しスピードを出していた。
「なんだか調子いいなー」
その時、角から女性が飛び出してきた。
「あっ!!」
キキーーー!
雛恵は慌ててブレーキを踏んだ。しかし
ドン
タクシーと女性は衝突してしまった。
雛恵は慌てて女性に近付いたが、女性は目を閉じている。
『どうしよう・・・死んじゃったかな?・・・・』
雛恵は恐るおそる女性の脈を測ってみた。
「まだ脈はあるわ、さあ早く病院に運ばないと!」
雛恵はそう言って女性をタクシーに運び入れた。
すると女性のコートから手帳が落ちて、しおりの挟まれてる所が開いた。
「あっ、手帳が」
雛恵は手帳を手にとると、しおりが挟まれた部分が開いた
見てみると、【明日は社会教師の初仕事八時、椿第一中学】と書いてあった。
「この人先生なんだ、椿第一中学ねー、あっ!!こんな事してないで早くこの人を運ばないと!」
手帳を女性のポケットに入れてドアを閉めると、運転席に飛び乗り、車を出した。
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