雛恵のミス

3/6
前へ
/266ページ
次へ
それから少しした時の事 人があまり通らない事に気をよくして、雛恵は少しスピードを出していた。 「なんだか調子いいなー」 その時、角から女性が飛び出してきた。 「あっ!!」 キキーーー! 雛恵は慌ててブレーキを踏んだ。しかし ドン タクシーと女性は衝突してしまった。 雛恵は慌てて女性に近付いたが、女性は目を閉じている。 『どうしよう・・・死んじゃったかな?・・・・』 雛恵は恐るおそる女性の脈を測ってみた。 「まだ脈はあるわ、さあ早く病院に運ばないと!」 雛恵はそう言って女性をタクシーに運び入れた。 すると女性のコートから手帳が落ちて、しおりの挟まれてる所が開いた。 「あっ、手帳が」 雛恵は手帳を手にとると、しおりが挟まれた部分が開いた 見てみると、【明日は社会教師の初仕事八時、椿第一中学】と書いてあった。 「この人先生なんだ、椿第一中学ねー、あっ!!こんな事してないで早くこの人を運ばないと!」 手帳を女性のポケットに入れてドアを閉めると、運転席に飛び乗り、車を出した。
/266ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加