父の日

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父の日

  ……父の日…… 春から通い始めた幼稚園で…龍真が父の日のプレゼントを作ってきた。 牛乳パックで作ったペン立てに、先生の字で“お父さんいつもありがとう” と書かれていた。 龍真はその日1日、 龍真『父ちゃんに渡す~♪』 って嬉しそうに抱えていたけど… やっぱり今日も誠司は仕事でなかなか帰って来なかった。 龍真『ねぇ?父ちゃんまだぁ~?』 藍『父ちゃんねぇ、みんなの為にお仕事頑張ってるんだよ~!!だから、先に寝てようかぁ!?』 龍真『やだぁ~!!』 そう言いながらも… 龍真はソファーで寝てしまった。 私は龍真の作った、“お父さんへのプレゼント”をテーブルの上に置き… 龍真も隣の寝室に運んで、私も先に寝てる事にした。 ガタン 物音で目が覚めた私は、誠司が帰って来たのかと思い隣の部屋へと行くと… そこには、肩を震わせて泣いている、誠司の姿があった。 藍『どうしたの!?』   
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