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そう言って誠司は、私の胸で泣いた。
今まで仕事の愚痴なんて一度も聞いた事がない。
誠司は…愚痴や、人の悪口を殆ど言わない。
ましてや、人に相談なんて絶対にしない。
藍『言えばスッキリするのに…!!』
って、私はいつも言うけど、
誠司『そんな事人に言ったって…なんの解決にもならない!!結局決めるのは自分なんだから…。』
って、誠司はいつも言う。
なんか…寂しいような気はするけど…
自分のケツは自分で拭く!!
誠司はそんな男だった。
始めて聞く誠司の弱音。
だけど結局私は、何も言えず、ただただ誠司を抱き締めながら、一緒に泣いた。
誠司の頑張りは仕事場の人にもきっと
伝わってるよ…。
私にも痛いくらい
伝わってるよ…。
子供達も誠司の大きい背中、ちゃんと見てくれてると思うよ。
でも……
藍『もし…うちらとの時間の為に辞めたい…ってゆうなら、絶対に辞めないで!!
【家族の為】って言い訳にして…
仕事は辛いだろうけど、逃げて欲しくない。
だって、誠司が自分で『頑張りたい』って言って始めた仕事でしょ!?
自分の限界になるまで、ちゃんと頑張って!!
誠司が頑張るから、私だって頑張れるんだよっ?
いつでも、愚痴は聞くし、いつでも私達は頑張る父ちゃんの背中、
応援してるからさっ♪』
誠司『………だなぁ。
お前らの事、言い訳にして…結局、自分が逃げたいだけだったかもな…。
藍の言う通り…
限界まで…頑張るよ。』
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