2977人が本棚に入れています
本棚に追加
また、いつものように飲んでいた時……
ケンジ君『ねぇ…?番号って聞いたらまずい?』
断られるのを覚悟しているかのように、ケンジ君は聞いて来た…。
藍『うん…。本当にうちの旦那怖いから……ごめんね。』
ケンジ君『そっかぁ。でも仕方ないなっ。んじゃ一緒に居れる時間だけでも、楽しく飲もう♪』
そう言ってくれた…。
番号を教えなかったのは……誠司にバレたら怖いからじゃない。
いや…確かにバレたら殺されるだろうけど……。
私が番号を教えなかった理由は……
この一線を越えたら……
私の気持ちは…
止められなくなるって思ったから…。
番号交換したら…
連絡が取りたくなる…。
連絡取ったら…。
逢いたくなる。
逢ったら………
…………ーーー
そう考えると…
やっぱり私は番号を交換できなかった。
今は楽しいけど…ー
誠司や子供達を失うような事はしたくなかったから…。
月に1回会えるだけ…。
一緒に騒いでお酒を飲むだけ…。
そう何度も自分に言い聞かせ
私は自分に生まれた、ケンジ君への恋心を抑えるのに必死だった。
最初のコメントを投稿しよう!