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  ある日…高校時代の友達4人でファールに行った。 絵美と私と彩乃と親友のクズ。 クズって言うのは、名字が【葛岡】って言うから…通称クズ。 私はいつもの調子で、ケンジ君の隣で…飲んで騒いで、たまに少しイチャイチャしていた。 そして、散々楽しんで、朝方…私とクズは2人で車に揺られながら家へと向かっていた…。 藍『ねぇ~~♪ケンジ君ってめちゃめちゃカッコいいでしょ!?あ゛~~次は1か月後か~!!毎週でも逢いたいのに~!!』 私はまだ興奮が覚めず、クズにケンジ君とのノロケ話しをする。 クズ『う゛~ん。』 だけど、クズはハンドルを握りながら… 険しい表情をしている。 藍『ねぇクズ!?また行こう…』 私の明るい声を、クズは堅い表情のまま低い声で遮った。 クズ『ねぇ~藍香?誠司の事好き?』 藍『えっ!?誠司? すっ…好きだよ?』 クズ『じゃぁ、子供達は?』 藍『好きだよっ。どうしたのいきなり?』 クズ『いや~。今が楽しいのは分かるけど…誠司や子供達の事どう思ってんのかなぁって思って。』 藍『………。』 クズのその言葉に… 私は何も言えなかった。 いつも一緒に飲む6人のメンバーは… 私が『ケンジ君大好きっ♪』 って言っても、笑って見てるだけだった。 誰も私に 『旦那さんや子供がいるのに、そんな事していいの!?』 何て言ってこなかった。  
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