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いやっ。
だからこそ居心地が良かったのかもしれない。
6人中、私も含め3人は結婚していて、子供もいた。
毎日毎日同じ事の繰り返しで…
仕事…家事…子育て…
だから、たまにみんなで集まる時は…
旦那への不満や…
育児のストレスも忘れてしまいたかった…
みんなそれを分かっていたから…
誰も…
『旦那さんいるのに…
子供いるのに…』
なんて言わなかった。
私は、クズに言われた時……
自分にやましい気持ちがあるからこそ……
私は誠司や子供達を裏切ってるって自覚した。
店員や常連と一緒に飲んでるだけ。
別に連絡取り合って待ち合わせして会ってるわけじゃないし……。
そんな自分への言い訳も………
親友のクズには通用するわけがなかった。
クズはそれ以上何も言わなかった。
ただ……
悲しい顔をしていたよね?
ねぇクズ…?
あの時のクズの顔…
今でも覚えているよ…。
あの時…、クズは何も言わなかった。
分かってるよ。
“藍香……
自分で気づいて…。”
そう、思ってたんでしょ?
私は…クズの気持ち、すぐに分かったよ。
分かってて…
気づかないふりをした。
私は本当に…
最低な女です。
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