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それでも私は、飲みに行くのを辞められず、クズから目を背け…自分からも目を背けていたある朝…
仕事中、いつものように店のショ-ウィンドゥを拭いてると……
『藍ちゃ~~ん』
どこからか声がした。
辺りを見回すと……
トラックから顔を出して手を振ってる人がいた。
駆け寄ってみると……
藍『ルイ君~♪』
ルイ君『あの店で働いてんだ?』
藍『うんっ♪ルイ君は?仕事?』
ルイ君『昼間はトラックやってんだよ俺っ!!』
藍『そうなんだっ?でも、よく私に気づいたね?』
ルイ君『おっ可愛い子が居るぞっ♪で思ったら藍ちゃんだったからさぁ~ビックリして声かけちゃた!!』
藍『まぁた、そうゆう上手い事言ってぇ♪』
ルイ君『本当だって~!!ケンジが藍ちゃんにマジだから店では言えないけど…俺も藍ちゃん狙いだもん♪』
そう笑顔で言ってくれるルイ君の言葉が、私は素直に嬉しかった。
こんなにモテたのは…
高校生の時以来だなぁ。
藍『私、あの店だからまた通ったら声かけてねっ!!』
ルイ君『あぁっ!!じゃ~またなっ。がんばってねぇ♪』
私は……あの時のクズの悲しい顔なんてすっかり忘れて……
ルイ君の言葉に1人舞い上がっていた。
もちろん……
女……藍香として。
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