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頭がよい者、力がある者、足が早い者…――
そんな中、
歪んだ指向を持つ、愚者が口々に唱えた。
『差が出るなら、幼い頃から夫々に適応する能力をあげればいい』
『他に負けてたまるか』
『スベテは我者に…』
『…手に入れるのだ…!!』
常軌を逸していただろうそれを諫めたのは、現在男の所属しているサークルだった。
それからは、ヒーローのように扱われる。
が、その分厄介に思われるため、敵は増える。
それらを殲滅するため、男は生きてきた。
今回の仕事も、そんなサークルを疎む中でも危険視される者達を消すため。
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