…邂逅…

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薄い緋の瞳を虚ろ気に、侵入者…男の方向を真直ぐに見ていた。 それを確認したと同時に、男の頭に、ノイズがかった少女の声が浸透してきた。 ――あな…は、なに?―― ――此処…、妾に与…られ…唯一の…所―― ――侵略は、違反……る―― 静かに、しかし威圧するかのようなその声は、ハッキリと男に伝えた。 『侵略』と『与えられた』を。 .
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