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男は了解、とだけ言い、電話を切った。
―――外では、黒い雲から降った雨が屋根から滴り落ちていた。まるで、泣いているかのように…
―――……
―………
………
男が豪華な装飾だらけの洋館から出て向かった先は、そこから数十Km程離れた屋敷だった。
洋館は、男の属する(と言っていいのかわからないが)組織の邪魔になる者が集って、パーティーという名の会議が行われていたようだ。しかし、今度の屋敷…は、
『危険因子のアジト』
と成り果てた、個人の所有物だ。
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