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『静華ちゃん、久しぶりね、今日は、どうしたの?まっ上がって頂戴。』
『お久しぶりです。お邪魔します。』
私は、仏壇の前に座って、春人に就職が決まった事を報告した。
『何時も有難う。今日は、どうしたの?』
私は、就職が決まった事を伝えた。
『実は、納骨の日に春人が夢に出てきたんです。お母さんも夢に出て来たって言ってましたよね。同じ日にです。夢の中で春人謝ってました。でっ彼氏が出来たら、墓に見せに来いって笑いながら、言うんですよ。なんだか、彼氏が出来ないと、お墓に行きにくくて、こっち来ちゃいました。』
お母さんは、笑って居た。
『静華ちゃんおめでとう。何かプレゼントしないとね。何が良い?』
お母さんは、凄く喜んでくれて、付き合って居た時よりも、優しかった。
それも、なんだかやるせない気持ちになった。きっと、春人の変わりって思ってくれている気がする。
自然と泣けてきていた。
『どうしたの?静華ちゃん。何で泣いてるの?』
お母さんは、不安な顔をしていた。
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