滋人の誕生

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誠君と話す中で彼が女と言う事が解った。私は、始めて、おなべと言われている人にあった。私は、彼に憧れていた…。恋では、無くて、生きざまに。 『誠君、変な事聞いて良いかな?』 誠君は、笑顔で頷いてくれた。 『自分が女だって事を本当は、隠したりしたくないの?堂々としているから、面食らっちゃって…。』 誠君は、質問に答えてくれた。 『俺さぁ、小さい頃から女の子と一緒に居る事の方がほっとしていたんだぁ。それは、中学生、高校生になったら、唇に触れたいとか、体触りたいって、思うんだけど、自分は、女の子なんだって、頭の中パニック起こしてさぁ…。自分は、変わらなければいけないと思って、友達に男紹介して貰って、いざ付き合ってみて気付いたよ。体を幾ら男と重ねても、気持ち良くないし、ここが苦しくて…。』誠君は、心臓を抑えていた。 『俺のここが受け付けないのよ…。 心がさぁ…。』 誠君は、自分の誕生の記憶を私にドンドン教えてくれた。私は、誠君に今の気持ちを言ってみた。 『私、誰にも言った事無かったんだけど、私の今迄の人生の中で男は、春人が最高の人でこの人と結婚するんだなって。でも、春人遠くに行っちゃって、もう男の人愛せなくなちゃった…。』 私は、泣きながら、誠君に話をしまくっていた。
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