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俺は会社ではそこそこの立場にいる。
偉くはないが、下っ端でもない。
そんな俺が町で歩いていると、足が不自由そうな男が慌てた様子で話し掛けて来た。
「どうか事故にだけは気をつけて下さい。私には家族がいるんです、お願いします。」
なんだよこの泣き付いて来る親父は。
自分もなかなかの歳だが
こいつほどではなかった。
全く、こんな奴にはなりたくないものだ。
しかも言ってる事が訳分からん。
さらにどうして俺に言う?
意味が分からなかった。
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