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『あなたと生きる、未来が欲しい』
繭の、たったひとつの最後の願い。
「バカだな…………、
わかんないのかよ…………」
昂は、瞳に涙を浮かべ、笑顔をこぼす。
いつの間にか空には、満天の星が輝いていた。
昂は、空を見上げてそっと瞼を閉じて祈る。
約束するよ。
何年後でも、何十年後でも…………。
生まれ変わっても。
いつまでも待ってる。
繭と一緒に歩いていく未来を…………
そんな奇跡のような未来を、俺はずっと信じてる。
繭。
好きだよ。
ずっとずっと大好きだった。
あのときの約束を、果たせる日が必ずくるって…………
君に誓うよ。
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