Melody:02「よぶコエ」

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「じゃ、早く行こ。」 俊也はそう言うとさっさとコンビニから出て行く。 誰が一番遅れてきたと思ってんだよ……。 そんなことを考えていると俊也が急に俺の方をジロッと見てくる。 ……気づかれた? 「言っておくけど、僕が遅れたのは【鈴の森】に肝試しの準備をして来たからだから。」 やっぱり顔に出てたか……【鈴の森】か。俺もあの森の正式な名前は知らない。 ただ、分かるのはこの町の人たちはこの森を【鈴の森】とよんでいることだけだ。 「あぁ…なれほどな、納得した。今回はマシだな、玲?」 玲に声をかけてみると、 「あっ、うん‥そうだね。」 小声で俺に返してくるわけだ。 「おまえ大丈夫か?」 「うっうん、だっ大丈夫だよ。」 玲がハンパなく怯えているので俊也の方を向く。
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