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近づくと森というより山じゃないか?てか……でかいな。
「本当に来たのね……。」
玲の声に力がない。いつもの強気が全くない。
「じゃ、2人で僕の置いてきたモノ取りに行ってきてね。」
俊也の一声。俺と玲は固まる。……なんだって。
「さぁ、早く二人で行った行った。」
俊也は手を俺たちに向かって手を振ってくる。この雰囲気……ヤバい。
「ちょっと待て!お前はどうして来ないんだよ。それに、1人ずつでも良いだろ。」
「まず、僕はもう1人で準備したんだから肝試しでも何でもないでしょ、それに怖がってる玲を1人で行かしても良いの?」
………正論すぎる。口が達者な奴だ。それに遅れてきた理由の準備に、こんな伏線があったなんて……。
「……分かった。」
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