Melody:02「よぶコエ」

9/13
前へ
/151ページ
次へ
「……玲?」 「…あっ。うん、行こ陽。」 玲がボーっとしてたから思わず声をかけたんだが…。 何故か玲がしおらしくなった。 「あっ、陽。この道を真っ直ぐ進むとお寺みたいなのがあるから。」 サラッと俊也が俺らの目の前指差しながら言う。 「あぁ…分かった。いくぞ玲。」 「うん。」 俺の言うと素直に後ろを着いてくる。 それで俺たちは俊也から貰った懐中電灯で先を照らしながら進む。 その間、全く会話がない。沈黙が続く。それが逆に怖いと感じるのは俺だけなんだろうか……。 「…ねぇ。あれ。」 玲が沈黙を破りある場所を指差しながら俺に話しかけてくる。 俺は玲の指さしている方向に明かりを向けながら見る。
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加