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「……玲?」
「…あっ。うん、行こ陽。」
玲がボーっとしてたから思わず声をかけたんだが…。
何故か玲がしおらしくなった。
「あっ、陽。この道を真っ直ぐ進むとお寺みたいなのがあるから。」
サラッと俊也が俺らの目の前指差しながら言う。
「あぁ…分かった。いくぞ玲。」
「うん。」
俺の言うと素直に後ろを着いてくる。
それで俺たちは俊也から貰った懐中電灯で先を照らしながら進む。
その間、全く会話がない。沈黙が続く。それが逆に怖いと感じるのは俺だけなんだろうか……。
「…ねぇ。あれ。」
玲が沈黙を破りある場所を指差しながら俺に話しかけてくる。
俺は玲の指さしている方向に明かりを向けながら見る。
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