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そこには俊也の言った通り、寺が存在していた。だが、廃墟とかではなく年代は感じるのだが、どことなく神聖な感じが漂っている。
「お邪魔しまーす…。」
「キィィ…」という音が鳴りながらも扉を開ける。
当然の如く、「お邪魔しまーす。」の問いかけには返答は無い。
「じゃ、進むぞ玲。」
「…うん。」
俺と玲は寺の中へと進む。中は窓から入る月明かりで、そこまで暗くはない。
俺たちは俊也が付けたのであろう赤いリボンの付いた扉を開ける。
中には、台がありその上に焼きそばパンが置いてある。
……何でパンなんだよ!
「…俊也らしいね。」
クスッと玲が笑いながら話す。
やっと普通に戻ったな。
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