Melody:02「よぶコエ」

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そこには俊也の言った通り、寺が存在していた。だが、廃墟とかではなく年代は感じるのだが、どことなく神聖な感じが漂っている。 「お邪魔しまーす…。」 「キィィ…」という音が鳴りながらも扉を開ける。 当然の如く、「お邪魔しまーす。」の問いかけには返答は無い。 「じゃ、進むぞ玲。」 「…うん。」 俺と玲は寺の中へと進む。中は窓から入る月明かりで、そこまで暗くはない。 俺たちは俊也が付けたのであろう赤いリボンの付いた扉を開ける。 中には、台がありその上に焼きそばパンが置いてある。 ……何でパンなんだよ! 「…俊也らしいね。」 クスッと玲が笑いながら話す。 やっと普通に戻ったな。
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