8人が本棚に入れています
本棚に追加
「…これ、持って帰れって事だよな?」
「多分そうじゃない。」
これ、と言いながら焼きそばパンを片手に玲に話しかける。
「じゃ、戻るか。」
そう言って、部屋を出る。
「……ん?」
何か隣の部屋から変な感じがする。何か、引き寄せられるような…。
「どうかしたの?」
玲が俺の様子に気づいたようで聞いてくる。
「あぁ、隣見てかないか?」
「別に良いけど。」
玲の了解を得て、隣の部屋にソーッと入る。
中は薄暗く真ん中には何かを祭っているような祠があり、その中に小さな丸い石がある。
「…綺麗。」
俺と玲が近寄り、玲が石を手に取り月明かりに当てる。石は紅く輝いている。
最初のコメントを投稿しよう!