其の零、出会い

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「んで、何か用?」 俺が聞き返すと、桜は赤くなり、いきなりモジモジしだした。 分かった。 こんな場合は2つ。 合コンのお誘いか、甘える時。 甘える時ってのは…  「怖いから一緒に寝よっ?」 とか、  「荷物持って~。」 とか。 一応こいつ、姉なのにな。 「…あの…その…合コン…誘われちゃって……」 ほらきた。 断りきれないのが桜だ。 まぁ、人気あるのにまだ異性と付き合ったことがないというのだから、友達は気遣うのだろう。 そしていつも俺が女装してそれとなく助けてやる。 しかも報酬は……… つまらないモノ。
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