其の零、出会い

6/11
前へ
/78ページ
次へ
楓はいつも暗い道を好む。 怖がりのくせに。 だが、幸運の女神がヤツに味方しているのか桜は今までコワイヤツに絡まれたことがない。 そして真っ暗な公園で桜は止まった。 「ん?桜……姉さん…?」 「…………えへへ、トイレ……借りていい?」 桜……調子に乗って冷たい飲み物飲みすぎなんだよな。 後先考えないのは桜の悪いとこ。 「あはは、…お前…詰め込みすぎ。早く出してこいよ。」 「…うっ……お、女の子にそんなこと言わない!」 と言いながらも、桜は焦って走っていった。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加