其の零、出会い

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「ハァッ…ハァッ…桜ァァッ!」 夢中で走った。 嫌な予感がしたから。 桜が無事でありますように… 俺が願ったのはそれだけ。 そして辿り着いた公衆トイレ。 桜はそこにいた。 「楓………ちゃん…。」 顔は真っ青、腰を抜かし、ガクガク震えた状態で。 そして桜が指差した先にあったもの……… 赤く染まった人。 だが、首だけが空に浮いていて、動いている。
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