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紀子「…」
紀子「もう、知っていると思うけど…」
皆も経験したことがあると思うが何か嫌なことを聞かされる前置きだ。
紀子「アキ、けいのことが好きなんだ」
オレ「え?」
そこまでしか知らない??
まあ、アキ自身がオレと半ば大人の関係になっているとは言うことはないだろうが。
紀子「でもね、けい」
皆も経験したことがあると思うが説教される前置きだ。
紀子「私たちは、従兄であり従弟だからね それだけは忘れないで」
それは頭で認識していたよりも遥かに重い言葉だった。
ああ、やっぱりダメなんだな。
単純にそう思った。
紀子姉は仄かにオレとの関係を認めたがそれ以上に突っ込んだ発言はしてくれなかった。
週末のマクドナルドの喧騒が別世界のもののようだった。
紀子姉は多分、オレとアキの関係に多かれ少なかれ気付いている。
紀子「うん、もうこの話は終わり」
それは全ての終わりを告げている様に聞こえた。
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