出会い

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お金は貰わないで、そのまま背中を押して出口へ運んだ。 「ちょっとあんた!!言葉の使い方を考えなさいよ!!私に不満があるなら私に言えばいいじゃない!!」 私は浮かび上がる言葉をマシンガンのように男に放った。 でも男は無表情のまま私を見ていた。 「な、何よ!!文句あるならいいなさいよ!!」 「俺はお前が好きになったようだ。まぁ、よくキャンキャン言うのは多めに見ておく」 何言ってるのかしらコイツ? 常識の欠片もない告白を受け取る訳ないじゃない!! 「冗談は顔だけにしてちょうだい。早く帰りなさいよ」 この男と一緒に居たら馬鹿が移りそうだわ。 「ああ、Kissしてくれるなら、心よく帰ろう」 馬鹿じゃないのこの男? バカボンのパパより馬鹿よコイツ! 「何言ってるのあんた?初対面のくせに慣れ慣れしいじゃないのよ!!」 「俺は強引なんだ。Kissしないならここでずっと待ち続けよう。それが俺の本気だ」 「馬ッ鹿みたい。ずっとそこで立ってれば?」 私はお店に戻って、一部始終を話した━。
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