108人が本棚に入れています
本棚に追加
お金は貰わないで、そのまま背中を押して出口へ運んだ。
「ちょっとあんた!!言葉の使い方を考えなさいよ!!私に不満があるなら私に言えばいいじゃない!!」
私は浮かび上がる言葉をマシンガンのように男に放った。
でも男は無表情のまま私を見ていた。
「な、何よ!!文句あるならいいなさいよ!!」
「俺はお前が好きになったようだ。まぁ、よくキャンキャン言うのは多めに見ておく」
何言ってるのかしらコイツ?
常識の欠片もない告白を受け取る訳ないじゃない!!
「冗談は顔だけにしてちょうだい。早く帰りなさいよ」
この男と一緒に居たら馬鹿が移りそうだわ。
「ああ、Kissしてくれるなら、心よく帰ろう」
馬鹿じゃないのこの男?
バカボンのパパより馬鹿よコイツ!
「何言ってるのあんた?初対面のくせに慣れ慣れしいじゃないのよ!!」
「俺は強引なんだ。Kissしないならここでずっと待ち続けよう。それが俺の本気だ」
「馬ッ鹿みたい。ずっとそこで立ってれば?」
私はお店に戻って、一部始終を話した━。
最初のコメントを投稿しよう!