オカマとオナベの恋愛

私

<あなた、本気で言ってるの？この世界に入るってことは、さっきみたいにけなされても、何されても、面白おかしく受け答えしなくちゃいけないのよ？あなたにできる？>
今の私は決心が強かった。
覚悟を言葉で表した。
<はい。>
「じゃぁ、乾杯～」
みんな私の周りに集まって、「よく言ったわ」って、誉めてくれた。
<その決心は認めるわ。でも、あなたはまだ未成年でしょ？うちは18以下はお断りよ>
そう、私はあの時16になったばかりだった。
だから後2年、私はこの世界には入れない。
<後2年、もし、あなたの決意が本物だったら、ここに戻ってらっしゃい。私達はあなたの決心を信じるわ>
みんな頷いて、「そうよ!あなたのために2年待つわよ!」って、私は嬉しくて涙したわ。
「可愛い顔が台無しじゃない」って、ママは私の涙を拭ってくれたわ。
いつ思い出しても、泣けるわ。