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体も心も、女として実家に戻った。 お母さんもお父さんも、最初はビックリしてたけど、「可愛くなって。昔の母さんそっくりね」って、何も言わずに待ち続けていてくれた。 そして私は18になった。 「じゃぁそろそろ俺は帰るかな。カリンちゃん、またな」 新宿で待ち続けてくれている、[救いの縄]に出向いた。 何も変わらない、ママも相変わらずだった。 <いらっしゃい。お嬢さん一人なんて珍しいわね。どうぞ> <ママ、私よ..> 凛ママは目を丸くして、思い出したのか、「あの時の子供!?」ってビックリした表情で私を招いてくれた。 <ほら2年前にここで働くって言ってた子よ!!すっかり綺麗になっちゃって!!> <あの時の子!?んまぁ!!なんて変わりようなの!?うちのno.1になれるわよ!> みんな声援を上げて喜んでくれた。 そして私は正式に[救いの縄]のレディーになった。 「また来てくださいね。ありがとうございました」 そして、今の私がいる。 お店では「カリン」で通っているわ。 そして、期待通り、no.1まで登り積めた。
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