爆野球ゲーム

4/6
前へ
/38ページ
次へ
カキーン!! 打撃音がグランド内を響き立てた。 武「セーフだ。」 一人目のバッターはセーフ。この瞬間、第2ゲームへの参加の切符を、手に入れることになる。 っち! 司会者が舌打ちをたてた。その瞬間、俺は腹の底から苛立ちが湧いてきた。 一体こいつらは何を考えてるんだ?何の為にこのゲームをしなきゃならないんだ?とね。 次は二番バッターだ。矢張り緊張をしている。 司会者「ボール投げますよ。」 間を置かず、マシンにボールを入れた。 時速60kがストライクゾーンに直進で行く。 バシーン! ボールはキャッチャーミットの中にど真ん中で入った。 司会「あと2球ですよ…」 バッターは次の球を打とうか、打たないか迷ってる仕草をしている。 司会「行きますよ」 同様にボールを入れ、マシンから飛び出した。 バシーン!! まただ。キャッチャーミットに響く快音だ。 司会「あと…1球…」 司会者はニヤリと笑い、バッターを睨んでる。勝ち誇った顔を知らしめている。 司会「行きますよ」 マシンからボールが飛び出す。 ビュン! バッターはインパクトの瞬間、目を瞑った。 ボールはバットの真を捕らえた。が、ボールはバットに密着をした。武「まさか!?」 そう、そのまさかだった。 ドッカーン!!!!!!! 莫大な爆発音と共に、右バッターボックスが巻き込まれた。 司会「へへへ」 煙が消え、右バッターボックスが見えるようになったが残酷だった。首は契れ、手と足もバラバラだ。呆気ない。 然し、司会者は笑っていた。 司会「ははは。一人死んだか…」 黒のスーツの奴が死体を処分する。 司会「はい、次のバッター準備をお願いします。」 司会者は何事も無かったかのように、場の空気をスルーをする。 有り得ない…… 自分には何もできないのか?その悔しさだけが脳内を循環している。 ……80人を終え、死亡者は2人。司会者達は予定が狂ったかのように苛立っている。 司会「この野郎。次は覚えてろよ」 第1ゲームを終えた人達は司会者に、勝ったぜ!のような顔で睨んでいる。 司会者「次は81番の人です。」 怒り口調で81番を呼ぶ。そう、俺のことだ。俺の番がきたんだ。 バットを握りしめて、ある誓いをした。絶対に勝つ!とな。 武はバットを握りしめ、バッターボックスに入った。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加