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桑田「麻酔銃の話は置いといて、このゲームの趣旨を教えます。
先ず、貴方達は会場に移動になります。」
移動だと!?
桑田「せいぜい飛行機の中で楽しくやるがいいですよ。ゲーム中は敵通しになるかもしれないからね…」
この男の一つ一つの発言に頭にくる。
司会「それでは、飛行機で移動になりますから乗車して下さい。」
俺たちは、司会の言葉に催促され、手早く機内に乗った。
ゴー!!!
飛行機は移動を開始した。だが、何のゲームが待っているんだろう。前みたいに足の震えを感じることは少なくなった。勇気が湧いてくるようになった。中にはゲームが楽しいって奴もいるだろうか。絹木みたいに…
そうだ!絹木は金と銀どっちだろう。機内を歩き、調べに入った。
武「絹木発見!おーい!」
絹木「なんづら?景色を満喫していた所なのにづらぜ」
コイツはゲームに対する警戒心は0のようだ。
武「お前は金と銀、どっちなんだよ。」
絹木「銀だけど、何か用かづら?」
ほー!一安心。コイツが居れば何かなるだろう。
武「俺も銀なんだ。宜しくな。」
絹木「あぁ。足を引っ張ったら、麻酔銃で三回撃ってやるからな。」
絹木は冗談まで零し、余裕の表情だ。
司会「それでは到着になります。」
早いな。絹木との話で時間の進むのが早く感じたか。
俺は機内から降り、ゲーム会場を覗かせた。
武「なんだこれは?」
絹木「将棋みてぇづらな~」
確かにそう見える。金の城と銀の城が向かい合っている。
司会「ここがゲーム会場になります。将棋によく似てますが、注意事項をお知らせします。」
桑田「このバトルは殺し合いじゃない。武器は麻酔銃のみ。殴る蹴るは、反則行為で即射殺です。宝はあちこちに埋まっていて、それを探すゲームだ。奪うのも有り!その為には麻酔銃を使え。」
なるほど。段々分かってきたが、重要なことが解らないじゃないか。
絹木「どうしたら勝ちになるづらか~?」
俺が言う前に絹木が先に口を滑らせた。
桑田「あはは!悪い悪い。重要なことだったね。勝つ為には1人、1000ckあれば合格だ。(ck=チェック)」
武「1000ck?」
桑田「宝で掘出せ!一つの宝には500ckぐらい入っている。それを集めるんだ。」
絹木「おもしろそうづらな~」
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